当帰とは?
当帰は、セリ科・シシウド属の多年草でセロリに似た香りを持ち、奈良県を中心に日本各地の薬園で栽培されてきました。
現代では当帰の根の部分が、神農本草経の中品に収録され、歴代の本草書に収載されている著名な生薬で有名なのが、
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷えをともなう婦人科系の諸症状を改善
“産婦人科の三大漢方薬”の一つで、血液の巡りをよくして、体を温める効果があります。
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害などによく用いられるほか、産前産後の不調(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)など
頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え、しもやけ、しみ、耳鳴りなどの改善にも使われます。
一方で、当帰の葉の部分については非医扱い(医薬品ではない)とされています。
しかし、葉の部分もとても栄養価が高いため、健康に対する意識が高まる昨今では食事などで利用されるようになり、注目が集まっています。